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文字で彩られる世界の話

パステル・ルーム・メモランダム


私は文字を綴るのがたまらなく好きだ

言葉を発して伝えるのではなく、絵を描くのでもなく、書き記すことに喜びを覚えている


昔からコミュニケーションは上手い方ではなかった

その場で考えて、即座に返すことが出来ないもどかしさや、たった一瞬で消えてしまう不確かさに違和感を感じていた


そうやって生きていく中で、文字の中の世界を見つけた

表現の自由さという面では絵には及ばないが、開かれたものがありながらも、ダイレクトで伝わってくるインスピレーション

一つ一つの言葉という記号が持つ『繊細さ』と書き手・読み手の両方に与えられる『余裕』

情報の持つ背景にまで想像を巡らすためにはやはり一定の余裕が必要だ

そういった点から静止画と文字は日々の余裕を与えてくれる

逆に、話し言葉や動画はもっとダイレクトかもしれないが、時間と共に過ぎ去ってしまう

だからこそプロパガンダに最適なのだが、その話はまた別である



高校一年生の終わり、私は文字で表現するという行為に触れ、思うがままに書き綴り始めた

小説である

文芸部に所属し、空想を表現することに酔っていた

あの頃は何もかもが楽しかった


浪人時代には、毎日欠かさず日記を書いていた

悩みごとから些細なことまで余すことなく書き綴った

その日記は今、そしてこれからも宝物だろう


大学生になって徐々に生活が崩れていった

小説を書かなくなり、日記も空白が増えていった


忙しくはなかったが、文字を書く余裕はなかった

そうやって自分が自分らしく居られる場所を失った

それが更に悪循環を加速させた


いつからか、私には紙とペンさえあれば生きていけるという確信があったことを覚えている

別に文才があるとは全くもって思わない

寧ろ、死に場所として選ぶなら私は文字の中だと本気で思っている


だから、私はブログを始めた

自分の何かを変えられるかもしれないと思って、自分の居場所を作ることにした

それがたまたまこの場所だったというだけだ



文字を書くというのは所詮記号の組み合わせに過ぎないと考えると、誰にだってできる

その文字で、例えば人の心にゆとりを持たせられたり、誰かが誰かの文章を読んでインスピレーションを受けたり、私はそういう世界を作りたい

その世界こそが「パステル・ルーム・メモランダム」である

私の造語だから特に気にしないでくれ


んじゃ、ぼーなんまてーのん!

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