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自家製鶏ガラスープから作ったチャーハンはやっぱり美味かった話



実家にいた頃からチャーハンだけは頑張っていたことを覚えている


一人暮らしを始めるにあたってIHではなくガスのコンロと中華鍋を所望したこともそういう話だ


何故、チャーハンなのか


オムライスではダメなのか、カレーではダメなのか、青椒肉絲ではダメなのか


その答えは非常に難しいが、かつて数多の料理好き達がチャーハンに挑んだように、私もチャーハンに挑戦を仕掛けた






だが、思うような理想のチャーハンには程遠い、クズのような焼き飯が生まれるばかり


いや、この頃のチャーハンは焼き飯以下であった


べちゃべちゃとした香りの立たない米


こうして私はチャーハンに敗北した


浪人期から下宿始めたての活気に溢れた頃である



さて、二度目の挑戦をしたのは下宿を始めてしばらくした頃


keyというゲームブランドのSummerPocketsというノベルゲームがあって、そこでチャーハン作りに火がついた

(やれば分かります。チャーハンを作りたくなるゲームです)


チャーハンは炒める作業を三分以内に片付けなければならない


ここから時間との勝負が始まる


最大火力で、中華鍋を振る


最初はべちゃべちゃだったチャーハンも、徐々に焼き飯としてのツヤを得ることに成功した


更にこの頃から焼豚にこだわり始める


半日以上じっくり煮込んだブロック肉を贅沢に使い、その上、焼豚の煮汁を使った香りの立つチャーハンを完成させたのである

ここに来て始めて食えるチャーハンになったと言えよう


しかし、私はこれでも何か物足りなさを感じていた


私が求めていたのはこんな表面的な味のチャーハンなのか


塩辛いチャーハンなら塩を足せばいい、甘いチャーハンなら砂糖を足せばいい、油っこいチャーハンなら油を足せばいい


確かにそれで食欲を満たすことは出来よう


だが、それは果たして美味しいのか


こんなことを考えるうちに、私はチャーハンに興味をなくしてしまった


そんなものが食べたいのならば、焼豚を白米に乗せて食べればいいのだ


それでも時々今度は美味しく作れるかも、と淡い期待を抱いてはチャーハンを作る日々


時には、焼豚が美味しければチャーハンは不味くてもいいのだと焼豚作りに尽力した


そんなある日、業務スーパーで鶏ガラを見つけた


2羽分のガラが入って300円程度、何となく出汁を取ってみることにした


チャーハンを作る為でもなく、何か別の料理にする訳でもなく、取り敢えず出汁を取ることにした


コンソメ作りの延長線上だ


取れた出汁は何とも言えない味で、鶏ガラスープとして飲むのも躊躇われた


何とか、この鶏ガラの出汁をどうにか出来ないかと考えた時、ふとチャーハンにするという選択肢が浮かんだ


スープを蒸発させ、なるべく水分を減らし、焼豚はスーパーで買った普通のものを使用、醤油も敢えて使わない


さて、お味は……



……なるほど


感心した


素朴ながらも奥深い味わい、別に特段美味いという訳ではないことがポイントだ


だが、これこそが私の求めていたチャーハンだった


これまで二年半くらいかけて作ってきたチャーハンであったが、ようやく糸口が見えた


これなら最高のチャーハンが作れる


そう確信した


てなわけで、また美味しいチャーハンが出来たら記事にします

(結局何が言いたかったかと言うと、味付けは醤油じゃなくて鶏ガラに限るということ)


以下にコツを書いておくので皆さんも、是非チャーハン作り、やってみて下さい


チャーハン作りのコツ

・中華鍋はなるべく大きいものを使う

・一回で作る量は一人分

・米は固めに炊く

・炊いた米を洗う人もいるが、私は洗わない派

・油は多すぎるくらいが丁度いい

・卵を先にご飯と混ぜ合わせておく人もいるが、私は混ぜない派

・卵を最初に入れる人が多いが、私はご飯を先に入れる派

・終始、最大火力でゴリ押す

・醤油はあくまで香り要素、味付けは塩と砂糖で調える

・鍋を振る時は、なるべく火から離さない

・全ての工程を三分以内に終える


では、また会いましょう

ぼーなんまてーのん!


以下、これまで作ってきたチャーハン達


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