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地震についてまとめてみた③(レジュメベタ張り)

《第三章 アセスメントと対策》

地震研究の歴史

 初期の研究と地震予知計画

日本で地震に関する科学的な調査が始まったのは1892年の震災予防調査会が設置されてからである

 ・震災予防調査会

1891年の濃尾地震を受けて設立された大日本帝国下の機関。

1892年から1925年まで存続。

しかし、1923年の関東大震災には成果を上げられなかった為、解体し、新たに東京大学内に地震研究所が設立された

 ・東京大学地震研究所

1925年に設立された研究所。

現在まで存続しており、海外の地震や火山現象を含む様々な現象を研究している

初期は三角測量*[1]及び水準測量*[2]による地殻変動の調査が行われていた。

 →地震前後で陸地がどのように動いたかを測量

しかし、測量期間があまりにも空き過ぎている為に精度はよくなかった

その後、1963年の地震予知計画からは定期的な測量を全国で行い、海面を観測する験潮所を増設、地磁気や重力の測量、地震観測所の設置、活断層の調査など本格的な研究が始まった

更に、微小地震の観測計を開発するなど技術的な発展も見られた

そして、1960年になって初めて提唱されたプレート・テクトニクス説が地震研究によっても検証されていく


 1973年以降の研究

1963年の地震予知計画から十年が過ぎ、新たに海底地震に関する研究が加えられ、より実験的な研究が行われていく。

又、継続的な調査によりデータの分析が可能となったこともあり、ここからは本格的な地震予知へと乗り出していく

新たに導入された技術には、1980年前半にVLBI*[3]、1980年代後半にはGPSといった宇宙技術などがある

実際にこの頃になると、ギリシャのアテネ大学で電磁気を計測するVAN法で地震予知が成功している


 1995年以降

1995年の阪神淡路大震災により、新たに地震調査研究推進本部が設立

 ・地震調査研究推進本部

各研究機関と連携を取り、国や地方公共団体へ防災を促す機関。1995年から現在まで活動。

内陸部の活断層への調査を積極化し、シミュレーションモデルの作成などが開始された

又、この頃から南海トラフへの注目が集まってくる


 2011年以降

東日本大震災という予期せぬ地震を受け、これまでの評価を一新

津波や液状化現象が再注目されるようになる



[1] 三角測量……三角形を元に計算することで測量する方法。三角点を起点とする。現在も国土地理院の管轄で計測している。 [2] 水準測量……高さを量る測量。 [3] VLBI……複数のアンテナにより宇宙からの電波を受信し、その到達時間差を計測することで地球規模での変動を捉える機械

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